【XigmaNAS】QNAP NASへのデータバックアップ(Rsync) [Macintosh / PC]
XigmaNASの環境が整ったので、これを今後のメインNASにするべく、あちこちに拡散して管理していたデータを集めました。MP3をはじめとするオーディオデータ、写真とビデオ、各種ドキュメントファイルなどです。
DTCP-IPサーバー機能を持った別のNASなどに溜めていた写真の転送にずいぶん時間を取られました(相手側の転送スピードが30MB/s程度しか出ない)が、ようやく全てのデータがXigmaNASに集まりした。
普段のデータサーバーとしては非常に快適ですが、やはりバックアップは欲しくなります。
そこで、今回の作業で使わなくなる予定だったQNAP HS-210にその役割を担ってもらうことにしました。
HDDはXigmaNASにした自作PCで使っていた4TBのHDDが余っていたので、これと同じWDの4TBのHDDを購入して、RAID0にすることで8TB相当のNASとして設定します。
そしてこれに対して週に1回Rsync等でXigmaNAS上のデータをバックアップするという作戦です。
XigmaNASの方は常に起動した状態で使用します(本当は夜中は止めたいのですが、止め方がわかっていません。WebUIに出てこないので非推奨な使い方?)ので、QNAP HS-210の方を週に1回立ち上げて、その時にファイル同期をさせるという形です。
このやり方であるなら、XigmaNASはサーバー設定、QNAP HS-210をクライアントにしてQNAP HS-210からXigmaNASにデータを取りに行かせる形が良いように思って設定を探したのですが、QANPの方はいくら探しても出てきません。やれそうなことは書いてあるのに実際は設定が見当たりませんでした。QNAP HS-210はそういったときはRTRRを使うようですが、XigmaNAS側にRTRRがないので使えません。
という事で、QNAP HS-210側をサーバー設定とし、XigmaNASからQNAP HS-210が起動している時間帯にXigmaNAS側のRsyncで同期させるという方法をとることにしました。
設定するにあたりいろいろ不明点があり調べて設定していったので備忘録も兼ねてここに書いておきます。
[QNAP HS-210]
・ボリュームにバックアップ用のフォルダを作成
*XigmaNASのバックアップと一目でわかるフォルダ名に
・専用のユーザーを1つ作り、上記バックアップ用のフォルダにアクセス権を付与
・HybridBackupSyncアプリをインストール、起動し、
1.ストレージ領域の設定でローカルNASに上記バックアップ用フォルダを設定
2.バックアップサーバーの設定でRsyncサーバーを以下のように設定
- ポート番号:873 Defaultのまま
- 「リモートサーバーからこのNASへの同期を有効にする」にチェック
- 「データをこのNASに同期することを他のリモートRsyncサーバーに許可する」にチェック
合わせて、ユーザー名、パスワードを先に作ったユーザー名で設定
[XigmaNAS]
・Rsyncで使うためのユーザーを新規作成。
*この時ユーザー名はQNAP HS-210と同じ名前、パスワードに設定
・上記ユーザー用のホームディレクトリを作成
・ホームディレクトリにRsyncで用いるパスワードファイル *.pwd ファイルを作成
ファイルの中は上記で設定したパスワードを平文で記載
・上記パスワードファイルのアクセス権をchmod で 600(自分にしかrw権限がない)に設定
・WebUIで「サービス」→「Rsync」を選択。「クライアント」を選んでから、Toolboxの+ボタンを押して新規設定
- ローカル共有(接続先):バックアップしたい最上位のフォルダを選択
- リモートRsyncサーバー :QNAP HS-210のIPアドレスを設定
- リモートモジュール(ソース):QNAP HS-210で設定したバックアップ用のフォルダ名
- 誰が :Rsync用のユーザー名を選択
- 同期時間:同期したい日時を設定
・高度なオプションを有効にする
- 再帰:「ディレクトリの再起を行います」にチェック
- Rmote Rsync Daemon:「リモートrsyncデーモンを必要とせずに実行します。(デフォルトは無効)」はチェックしない
- 時刻:「更新時刻を保持します。」にチェック
- 圧縮:「ファイルデータを圧縮して転送します。」はチェックしない
- アーカイブ:「アーカイブモード」はチェックしない
- 削除:「送信側に存在しないファイルを受信側で削除します。」にチェック
- Delete Algorithm:「After」を選択
- 寡黙モード:「エラーで無いメッセージの出力を抑制します。」はチェックしない
- Preserve Permissions:「このオプションはrsyncに、宛先のパーミッションをソースのパーミッションと同一になるように設定します。」にチェック
- Preserve Extendedd Attributes:「このオプションはrsyncに、ソースと同一になるように宛先の拡張属性をアップデートさせます。」にチェック
- Reverse Direction:「このオプションはrsyncに、ローカルデータをリモートサーバにコピーさせます。」にチェック(これは重要)
- Extra Options:先に設定したパスワードファイルの置き場所を設定。
--password-file=/mnt/*****/****/***.pwd
のように設定。”password"の前は"-"(ハイフン)が2つ
以上の設定で無事XigmaNASからQNAP HS-210にバックアップができました。
設定で特に困ったのが、XigmaNAS側のパスワードの設定でした。クライアントの設定のところには「誰が」という項目はあるのですが、それに対するパスワードを記載するところがありません。
そのままでrsyncを動かすとやはり認証エラーで止まってしまいます。
いろいろ調べると色々な人がこの認証のところで困っているようでしたが、私とも少し症状が違う人が多くてちょっと悩みました。というか探すのに時間がかかりました。解決方法は設定のところに書いた通り、パスワードファイルを用意して、それを設定するというところですが、ファイルのアクセス権の設定は配置してあるフォルダの所有権も含めて正しくしないといけないようで、そこが解決までに一番時間がかかったことでした。
以上でデータのバックアップができたわけですが、転送したデータが全部で3.5TB程度もありQNAP HS-210側の書き込みスピードが20MB/s以下のため完了するのにはまるまる3日かかりました。
XigmaNASのRAID5とQNAP HS-210のバックアップという形でデータ保全を設定した形になります。個人としてはこれくらいで良いのかなと思っていますが、動画ファイルや写真ファイルはまだ前のHDDやNAS(Buffalo LS420)にも残してあります。今のところは特に困っていないのでこのまま残すことでなんとなく流石にここまでやれば十分かなという気になっています。
DTCP-IPサーバー機能を持った別のNASなどに溜めていた写真の転送にずいぶん時間を取られました(相手側の転送スピードが30MB/s程度しか出ない)が、ようやく全てのデータがXigmaNASに集まりした。
普段のデータサーバーとしては非常に快適ですが、やはりバックアップは欲しくなります。
そこで、今回の作業で使わなくなる予定だったQNAP HS-210にその役割を担ってもらうことにしました。
HDDはXigmaNASにした自作PCで使っていた4TBのHDDが余っていたので、これと同じWDの4TBのHDDを購入して、RAID0にすることで8TB相当のNASとして設定します。
そしてこれに対して週に1回Rsync等でXigmaNAS上のデータをバックアップするという作戦です。
XigmaNASの方は常に起動した状態で使用します(本当は夜中は止めたいのですが、止め方がわかっていません。WebUIに出てこないので非推奨な使い方?)ので、QNAP HS-210の方を週に1回立ち上げて、その時にファイル同期をさせるという形です。
このやり方であるなら、XigmaNASはサーバー設定、QNAP HS-210をクライアントにしてQNAP HS-210からXigmaNASにデータを取りに行かせる形が良いように思って設定を探したのですが、QANPの方はいくら探しても出てきません。やれそうなことは書いてあるのに実際は設定が見当たりませんでした。QNAP HS-210はそういったときはRTRRを使うようですが、XigmaNAS側にRTRRがないので使えません。
という事で、QNAP HS-210側をサーバー設定とし、XigmaNASからQNAP HS-210が起動している時間帯にXigmaNAS側のRsyncで同期させるという方法をとることにしました。
設定するにあたりいろいろ不明点があり調べて設定していったので備忘録も兼ねてここに書いておきます。
[QNAP HS-210]
・ボリュームにバックアップ用のフォルダを作成
*XigmaNASのバックアップと一目でわかるフォルダ名に
・専用のユーザーを1つ作り、上記バックアップ用のフォルダにアクセス権を付与
・HybridBackupSyncアプリをインストール、起動し、
1.ストレージ領域の設定でローカルNASに上記バックアップ用フォルダを設定
2.バックアップサーバーの設定でRsyncサーバーを以下のように設定
- ポート番号:873 Defaultのまま
- 「リモートサーバーからこのNASへの同期を有効にする」にチェック
- 「データをこのNASに同期することを他のリモートRsyncサーバーに許可する」にチェック
合わせて、ユーザー名、パスワードを先に作ったユーザー名で設定
[XigmaNAS]
・Rsyncで使うためのユーザーを新規作成。
*この時ユーザー名はQNAP HS-210と同じ名前、パスワードに設定
・上記ユーザー用のホームディレクトリを作成
・ホームディレクトリにRsyncで用いるパスワードファイル *.pwd ファイルを作成
ファイルの中は上記で設定したパスワードを平文で記載
・上記パスワードファイルのアクセス権をchmod で 600(自分にしかrw権限がない)に設定
・WebUIで「サービス」→「Rsync」を選択。「クライアント」を選んでから、Toolboxの+ボタンを押して新規設定
- ローカル共有(接続先):バックアップしたい最上位のフォルダを選択
- リモートRsyncサーバー :QNAP HS-210のIPアドレスを設定
- リモートモジュール(ソース):QNAP HS-210で設定したバックアップ用のフォルダ名
- 誰が :Rsync用のユーザー名を選択
- 同期時間:同期したい日時を設定
・高度なオプションを有効にする
- 再帰:「ディレクトリの再起を行います」にチェック
- Rmote Rsync Daemon:「リモートrsyncデーモンを必要とせずに実行します。(デフォルトは無効)」はチェックしない
- 時刻:「更新時刻を保持します。」にチェック
- 圧縮:「ファイルデータを圧縮して転送します。」はチェックしない
- アーカイブ:「アーカイブモード」はチェックしない
- 削除:「送信側に存在しないファイルを受信側で削除します。」にチェック
- Delete Algorithm:「After」を選択
- 寡黙モード:「エラーで無いメッセージの出力を抑制します。」はチェックしない
- Preserve Permissions:「このオプションはrsyncに、宛先のパーミッションをソースのパーミッションと同一になるように設定します。」にチェック
- Preserve Extendedd Attributes:「このオプションはrsyncに、ソースと同一になるように宛先の拡張属性をアップデートさせます。」にチェック
- Reverse Direction:「このオプションはrsyncに、ローカルデータをリモートサーバにコピーさせます。」にチェック(これは重要)
- Extra Options:先に設定したパスワードファイルの置き場所を設定。
--password-file=/mnt/*****/****/***.pwd
のように設定。”password"の前は"-"(ハイフン)が2つ
以上の設定で無事XigmaNASからQNAP HS-210にバックアップができました。
設定で特に困ったのが、XigmaNAS側のパスワードの設定でした。クライアントの設定のところには「誰が」という項目はあるのですが、それに対するパスワードを記載するところがありません。
そのままでrsyncを動かすとやはり認証エラーで止まってしまいます。
いろいろ調べると色々な人がこの認証のところで困っているようでしたが、私とも少し症状が違う人が多くてちょっと悩みました。というか探すのに時間がかかりました。解決方法は設定のところに書いた通り、パスワードファイルを用意して、それを設定するというところですが、ファイルのアクセス権の設定は配置してあるフォルダの所有権も含めて正しくしないといけないようで、そこが解決までに一番時間がかかったことでした。
以上でデータのバックアップができたわけですが、転送したデータが全部で3.5TB程度もありQNAP HS-210側の書き込みスピードが20MB/s以下のため完了するのにはまるまる3日かかりました。
XigmaNASのRAID5とQNAP HS-210のバックアップという形でデータ保全を設定した形になります。個人としてはこれくらいで良いのかなと思っていますが、動画ファイルや写真ファイルはまだ前のHDDやNAS(Buffalo LS420)にも残してあります。今のところは特に困っていないのでこのまま残すことでなんとなく流石にここまでやれば十分かなという気になっています。