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【ChromeOS】Macbook Pro mid2014 に ChromeOS (flexでない)をインストール [Mac]

Macbook Pro mid2014(CPU Core i5-4278U, Mem 8GB)にChromeOS (flexでないやつ)をインストールしたので、その備忘録

子供が学校でChromebookを使っているのだが、毎日持ち運ぶので荷物が重くなってしまっていること、作りがあまり良くないのかキーボードがいくつか効かなくなってしまっていることなどから、家で使わなくなりつつあるMacbook Pro mid 2014 に ChromeOSをインストールして家ではこちらを使わせることができないかと考えた。

まず初めにやったのは、Googleが公式にリリースしているChromeOS flexをインストールすること。
Macbook Pro mid 2014は正式な対象機種には含まれていなかったのだが、ガイド通りに作業すれば何も問題なくインストールは成功した。
しかしながら、これもあちこちで書かれていることだがChromeOS flexをMacbookにインストールした場合、スペースキーの左右にある「英数キー」と「かなキー」が使えない。
対処方法がないか色々調べたのだが、flexを使っている限りは難しい模様。
一方で、ChromeOSそのものをインストールすれば使えるように設定を変えることが出来るとの記事を見つけた。
ということで、ChromeOSインストールに挑戦してみることにした。

具体的には、 sebancさんという海外の方が取り組んでいるbrunchというframeworkを活用することでMacbook等にChromeOSを入れることができる。Githubにインストールガイドも載っているのでインストールまでの詳細は省略するが概略としては

・brunchオリジナルのファイル群のダウンロード
・元となるChromeOSのファームウェアをダウンロード
・Linux上(Windows上でUbuntuを起動して)で新しいImageファイルをビルド
・できたImageファイルをUSBに焼いて、対象機種でUSB起動して動作確認。
・USB起動で問題なければ内蔵SSD等にインストール

という作業で実現できる

私もまずはガイド通りにそれぞれのファイルをダウンロードし、Imageファイルを作成、USBに書き込んでから起動させてみたのだがChromeOSの起動ロゴが出たところでフリーズしてしまった。

実はこのbrunchは公式にはIntel Coreの第6世代以降のCPUに対応していることになっているので、私のMacbook(Haswell世代)は非対応となる。
しかしながら多くの記事でこれより前のMac等にインストールできている記載があったので何か差分があるのだろうと思い色々検索したところ、ある海外のサイトに「ある機種で、r116(バージョン)ではうまく動いていたがr117にした途端起動しなくなった」という質問に対し
・導入したい機種によっては元になるChromeOSのファームウェアデータを変える必要がある
・自分の場合はMacbook Air 2013だったが、これと同じGPUを使用している機種のChromeOSファームウェアを使ったらうまく行った
というやりとりがあった。
Macbook Air 2013というのは私のMacbook Pro mid 2014 にかなり近いのでCPU/GPUを調べてみたところ

Macbook Air 2013 CPU:Core i5-4260u GPU:HD 5000
Macbook Pro2014. CPU:Core i5-4278u. GPU:Iris 5100

同じHaswell世代であり、GPUは動作クロックの違いだけでブランド名を変えているらしく、実質的には同じものらしくこれなら使えると判断。
実際にMacbook Air 2013の方が使っているのは Bluebird/Octopus というコードネームで、Samsungの Chromebook 4 という機種用のものだったので、同じものを使うこととした。
※上記記事には「Macbook Air 2013とSamsung Chromebook 4とは同じGPUなのでこれを選んだ」と書かれていたが、Samsung Chromebook 4のサイトでSpecを見ると違うものになっていたため少し悩んだが一先ず記事を信用して試してみた。

最初は最新のr121を使用したのだが(r116もr117もだいぶん前のものなので、最新のものなら良い方向に進化しているだろうことを期待)、これだとやはりChromeOSのロゴが表示されるところでフリーズしてしまった。

ということで改めて記事にあったr117のbrunchとChromeOSをダウンロードしてimageファイルを作り直したところ、今度はきちんと起動できた。
ただし、WiFiが使えない、操作にたまにもたつくことがあることなどからガイドラインに従って、いくつか設定を変更(edit-brunch-config)して動作確認した。
ここまでは特に問題なかったが、この作業のきっかけとなった「英数キー」「かなキー」については該当ファイルを書き換えても、再起動すると元に戻ってしまう症状が出てしまった。
これは内蔵SSDへのインストール後に試すこととして、作業を継続した。
(SSDにインストール後試したところ正しく動作した)
なお内蔵SSDへのインストール作業についてもガイド通りに行えば特に困ることもなく作業できる。

以下に具体的な作業(ガイドラインとの差異点)をまとめておく
1.Macbook Pro mid 2014 CPU:Core i5-4278u (Haswell世代) GPU Iris 5100(HD 5000も)には Samsung Chromebook 4 (Bluebird/Octopus)のイメージを使うと良い
2.現状(最新r121)ではr117は動作。r121はフリーズするので注意
3.起動後、edit-brunch-config では以下を設定
 ※ Optionキー + Controlキー + F2キー でシェルを起動し、
User:root でログイン(パスワード不要)して
 「edit-brunch-config」を起動
・broadcom_wl を有効
・alt_touchpad_config を有効
・enforce_hyperthreding=1 を有効
4.「英数キー」「かなキー」を有効化
 内蔵SSDで起動後シェルを起動し、rootでログイン後
 /usr/share/X11/xkb/keycodes/evdev ファイル内の

 <HNGL> = 130;
 <HJCV> = 131;

 をそれぞれ
 <HENK> = 130; // Henkan
 <MUHE> = 131; // Muhenkan
 
 に変更(オリジナルはハングル用の設定)
 ※エディタはviしかないと思うので、使い方が慣れていない人はちょっと
大変かも?

以上で、Macbook Pro mid 2014への ChromeOSのインストールは完了。この2014とか2015あたりのMacbookこそ、作りは良いが古くなっていてMacOSでは使いづらくなってきている機種なので、海外サイト含めてもう少し記載があっても良いと思うのだが、思いの外少なくて少し苦労した。
現時点での不満点はSleepからの復帰が20秒かかる事。我々世代だと使わなくなったらシャットダウンするのが当たり前だが、子供の世代だとボタンを押したらすぐ起動が当たり前になっていることもあり、ここは使い勝手が悪いところ。ここが改善できれば本当に使えるのにということで少し残念。
それ以外はうまく動作しており、当初目的通り子供に使わせている。
Chromebookより画面も大きく、きびきび動いているのでその点では喜んでもらえた。通学時の荷物も減らせそうだし、やはり色々造りが貧弱なChromebookの持ち運びの回数を減らせるのも親としては少し安心できる所も利点になるかと思う。

【蛇足】
「英数キー」「かなキー」の修正は上記の通りファイルを書き換えるだけで対応できるので、flexでも対象ファイルを書き換えることができれば、それだけで対応できてしまうはず。
Imageデータ書き込み後のUSBをUbuntuでマウントして中身を見てみたところ該当ファイルは見つけられたがドライブをread-onlyでしかマウントできなかったので変更するのは難しそう
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【XigmaNAS】QNAP NASへのデータバックアップ(Rsync) [Macintosh / PC]

XigmaNASの環境が整ったので、これを今後のメインNASにするべく、あちこちに拡散して管理していたデータを集めました。MP3をはじめとするオーディオデータ、写真とビデオ、各種ドキュメントファイルなどです。
DTCP-IPサーバー機能を持った別のNASなどに溜めていた写真の転送にずいぶん時間を取られました(相手側の転送スピードが30MB/s程度しか出ない)が、ようやく全てのデータがXigmaNASに集まりした。
普段のデータサーバーとしては非常に快適ですが、やはりバックアップは欲しくなります。
そこで、今回の作業で使わなくなる予定だったQNAP HS-210にその役割を担ってもらうことにしました。
HDDはXigmaNASにした自作PCで使っていた4TBのHDDが余っていたので、これと同じWDの4TBのHDDを購入して、RAID0にすることで8TB相当のNASとして設定します。
そしてこれに対して週に1回Rsync等でXigmaNAS上のデータをバックアップするという作戦です。

XigmaNASの方は常に起動した状態で使用します(本当は夜中は止めたいのですが、止め方がわかっていません。WebUIに出てこないので非推奨な使い方?)ので、QNAP HS-210の方を週に1回立ち上げて、その時にファイル同期をさせるという形です。
このやり方であるなら、XigmaNASはサーバー設定、QNAP HS-210をクライアントにしてQNAP HS-210からXigmaNASにデータを取りに行かせる形が良いように思って設定を探したのですが、QANPの方はいくら探しても出てきません。やれそうなことは書いてあるのに実際は設定が見当たりませんでした。QNAP HS-210はそういったときはRTRRを使うようですが、XigmaNAS側にRTRRがないので使えません。

という事で、QNAP HS-210側をサーバー設定とし、XigmaNASからQNAP HS-210が起動している時間帯にXigmaNAS側のRsyncで同期させるという方法をとることにしました。
設定するにあたりいろいろ不明点があり調べて設定していったので備忘録も兼ねてここに書いておきます。

[QNAP HS-210]
・ボリュームにバックアップ用のフォルダを作成
 *XigmaNASのバックアップと一目でわかるフォルダ名に
・専用のユーザーを1つ作り、上記バックアップ用のフォルダにアクセス権を付与
・HybridBackupSyncアプリをインストール、起動し、
 1.ストレージ領域の設定でローカルNASに上記バックアップ用フォルダを設定
 2.バックアップサーバーの設定でRsyncサーバーを以下のように設定
  - ポート番号:873 Defaultのまま
  - 「リモートサーバーからこのNASへの同期を有効にする」にチェック
  - 「データをこのNASに同期することを他のリモートRsyncサーバーに許可する」にチェック
   合わせて、ユーザー名、パスワードを先に作ったユーザー名で設定

[XigmaNAS]
・Rsyncで使うためのユーザーを新規作成。
 *この時ユーザー名はQNAP HS-210と同じ名前、パスワードに設定
・上記ユーザー用のホームディレクトリを作成
・ホームディレクトリにRsyncで用いるパスワードファイル *.pwd ファイルを作成
 ファイルの中は上記で設定したパスワードを平文で記載
・上記パスワードファイルのアクセス権をchmod で 600(自分にしかrw権限がない)に設定

・WebUIで「サービス」→「Rsync」を選択。「クライアント」を選んでから、Toolboxの+ボタンを押して新規設定
 - ローカル共有(接続先):バックアップしたい最上位のフォルダを選択
 - リモートRsyncサーバー :QNAP HS-210のIPアドレスを設定
 - リモートモジュール(ソース):QNAP HS-210で設定したバックアップ用のフォルダ名
 - 誰が :Rsync用のユーザー名を選択
 - 同期時間:同期したい日時を設定
・高度なオプションを有効にする
 - 再帰:「ディレクトリの再起を行います」にチェック
 - Rmote Rsync Daemon:「リモートrsyncデーモンを必要とせずに実行します。(デフォルトは無効)」はチェックしない
 - 時刻:「更新時刻を保持します。」にチェック
 - 圧縮:「ファイルデータを圧縮して転送します。」はチェックしない
 - アーカイブ:「アーカイブモード」はチェックしない
 - 削除:「送信側に存在しないファイルを受信側で削除します。」にチェック
 - Delete Algorithm:「After」を選択
 - 寡黙モード:「エラーで無いメッセージの出力を抑制します。」はチェックしない
 - Preserve Permissions:「このオプションはrsyncに、宛先のパーミッションをソースのパーミッションと同一になるように設定します。」にチェック
 - Preserve Extendedd Attributes:「このオプションはrsyncに、ソースと同一になるように宛先の拡張属性をアップデートさせます。」にチェック
 - Reverse Direction:「このオプションはrsyncに、ローカルデータをリモートサーバにコピーさせます。」にチェック(これは重要)
 - Extra Options:先に設定したパスワードファイルの置き場所を設定。
          --password-file=/mnt/*****/****/***.pwd
         のように設定。”password"の前は"-"(ハイフン)が2つ

以上の設定で無事XigmaNASからQNAP HS-210にバックアップができました。
設定で特に困ったのが、XigmaNAS側のパスワードの設定でした。クライアントの設定のところには「誰が」という項目はあるのですが、それに対するパスワードを記載するところがありません。
そのままでrsyncを動かすとやはり認証エラーで止まってしまいます。
いろいろ調べると色々な人がこの認証のところで困っているようでしたが、私とも少し症状が違う人が多くてちょっと悩みました。というか探すのに時間がかかりました。解決方法は設定のところに書いた通り、パスワードファイルを用意して、それを設定するというところですが、ファイルのアクセス権の設定は配置してあるフォルダの所有権も含めて正しくしないといけないようで、そこが解決までに一番時間がかかったことでした。

以上でデータのバックアップができたわけですが、転送したデータが全部で3.5TB程度もありQNAP HS-210側の書き込みスピードが20MB/s以下のため完了するのにはまるまる3日かかりました。

XigmaNASのRAID5とQNAP HS-210のバックアップという形でデータ保全を設定した形になります。個人としてはこれくらいで良いのかなと思っていますが、動画ファイルや写真ファイルはまだ前のHDDやNAS(Buffalo LS420)にも残してあります。今のところは特に困っていないのでこのまま残すことでなんとなく流石にここまでやれば十分かなという気になっています。

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【XigmaNAS】10Gb Ethernet搭載 [Macintosh / PC]

前の記事で書いた通り、XigmaNASの実現で100MB/s超で転送できるNASが出来ました。非常に嬉しい反面、ここまで簡単に行くと皆さんが導入している10GbEthernet環境も俄然興味が湧いてきます。
10GbE環境にすれば3桁は余裕ということで期待できます。

XigmaNASの方も導入事例はたくさんあるようですし、MBに差すだけで認識して使えるようになるPCIボードもいろいろあるようでした。
いろいろなサイトを参考にさせてもらった結果、Mellanox Connectx-3 MCX311A 10GbE SFP+ という商品を中古で購入しました。
これを選んだのは、もちろんXigmaNASでの使用実績がいくつかあったことのほかに、流通量が多く比較的安価な中古品が多いこと、そして発熱が少ないという情報をいくつか読んだためです。
いろいろ調べてみると10GbEに関する機器はまだまだ発熱が多いものばかりのようでした。今回はNASで使う予定ですので、いつも以上に発熱は気にした方が良いのではないかと思いました。

という事で購入したのですが、実は一点ミスがありました。いろいろなカードを選ぶ中で何故か途中で「SFP+」というキーワードを頭から外してしまっていました。
しかし購入手続きをしてから、「そういえばSFP+ってなんだったっけ!?」となって調べてみて大きなミスに気づきました。。全くお恥ずかしい話です。
Macの方は当然普通のRJ-45コネクタですし、将来的に家の中に2.5GbE LANを這わせるとすれば(家中のEthernetケーブルを10Gb対応のCAT6aにするのは無理。。)それも全てRJ-45になります。このNASだけ光ケーブルというわけにもいきませんので、RJ-45用のアダプタを購入するしか解はありませんでした。
という事で、追加でamazonで「10Gtek 10GBase-T SFP+モジュール, 10G T, 10Gカッパー, RJ-45 SFP+ CAT.6a, 最大30メートル, Mellanox互換」を購入しました。

という形で少しドタバタしましたが、まずはMellanox Connectx-3 MCX311Aが届いたので早速NASにインストールしてみました。
PCケースを開けて、PCIコネクタに差して、改めて起動する。それだけで認識してくれました。
RJ-45モジュールが届いたのち、これをConnectx-3 MCX311Aに装着し、接続確認として家のEhternet HUBに接続した上で、NASのEthernet Interfaceの設定をしたらあっさり繋がってくれました。
後は以前の記事の通りです。
繋がった後は非常に快適な環境が出来ました。
なお、その後転送スピードの最適化を少ししてみました。
調べてみると、pingコマンドを使ってMTUのサイズを変えて試してみる事で最適な値を見つけるとのこと。
調べてみた結果MTU 9000だとうまくつながらないようでしたが、8000だとスピード的にも上がるようだったので、NAS, HackintoshともにMTU 8000で設定し直しました。
その設定で試してみた結果
スクリーンショット 2023-03-18 21.47.52.png
という形でRead側は1000MB/sを越えるようになりました。

実際にはMTU1500で500MB/s程度でている時でももう十分だったのですが、1000の大台を越えると気持ち的にはさらに上がってきますね。
こうなると家の中を早く2.5GbE化したくなってきます。2.5GbE化して恩恵を得られる機材がないので当分やることはないと思いますが。。
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【XigmaNAS】Old PCを高速NAS化 [Macintosh / PC]

先日会社の人達と雑談をしていて、自宅NASの話になりました。家には相当昔に買ったQNAP HS-210というNASがあったのですが、あまりにアクセススピードが遅く、その割に夏になると発熱による警告が出るという有様だったので、昨年夏に1TB SSDに載せ替えて使っている話をしました。HDDからSSDに載せ替えたことで、Mac等PCからのアクセススピードが20MB/s程度から70MB/s程度に改善していたので容量が小さいので良ければそんな解もあるよねというような話をしていました。
そのことをきっかけに、そう言えば家に使っていないPCがあるんだけど、あれってNASにできないのかな?と思って調べてみたところ、ごく普通に皆さんが活用していることを知りました。
サイトも方法も沢山見つかりました。
スピードもHDDであっても普通に100MB/sを超えるとのこと。なぜこれまで見つけられなかったのか(過去に何回か調べてみたことはあったはず)分かりませんが、これはやる価値があると思いました。

うちで使っていなかったPCのスペックですが、
CPU : Intel Core i7-2600
MB : GIGABYTE B75M-D3H
Mem : 24GB
SSD : Samsung 860EVO 250GB
HDD : WD 4TB 5400rpm
GPU : MSI GeForce GTX 1060 6G OC
Case : Fractal Design mode605
といった構成です。
最近のQNAPやSynolgyなどのメーカー製NASに搭載されている Intel Celeron N9095とスペックを比べると
Celeron N9095 Single-core 664 , Multi-core 2025
Corei7-2600. Single-core 607 , Multi-core 2062
という事で、coreの数も一緒ですし、数字的には全く遜色ありませんし、メモリも24GB載せているので全く足りないということもないだろうと思いました。
たまに家族のイベントで撮影した動画を編集をしてそれをTVで見たりといったこともしていたので少しだけ盛った仕様にしていたのが今更ながら幸いしたといったところでしょうか。
これに上記QNAP HS-210で高温警告が出て使用をやめていた NAS用の3TBのHDD3つがあったので、これでNASを組む事にしました。

使用するNAS用のOS、システムは XigmaNAS というものにしました。
いくつか選択肢はあるようでしたが、昔々にノートパソコンに乗せて遊んだこともあったFreeBSDがベースということが決め手になりました。

とはいえ、ここで改めて導入手順を詳細に書くほどのことはほとんどありませんでした。
インストール用のパッケージをダウンロード、適当なUSBメディアに焼いて起動&インストール用のメディアを作成して起動させるだけで、あとは勝手にインストールされていきました。
一点だけ迷った、時間がかかったこととしては起動直後にXigmaNASのロゴが出て、いくつか選択肢が表示されます。放っておくと3秒後くらいにインストールに向けてOSの起動が再開されるわけですが、すぐに画面が表示されなくなりました。待てど暮らせど画面は消えて真っ暗。
GPUをつけていることが不味いのかと思って外してMotherBoard上のHDMIに繋げてみたり、あるいはVGAにしてみたりしましたが、一向に変わらず。。
いろいろなサイトを見ても特にそのような記述はないので少し悩みましたが、結論は簡単でした。
XigmaNASの起動時、ロゴが表示されたところで何かキーを押すとユーザーが選択できるようにカウントダウンが止まります。
そこでよく見てみると、サイトに上がっている導入事例は
1. Boot Multi user [Enter]
2. Boot SIngle user
3. Escape to load prompt
4. Reboot
5. Cons : Video

となっていたのですが、" 5. Cons" のところが自分のものは"Terminal"(確か)とかになっていました。ということでここを"Video"に設定したところ、無事インストール中の画面が表示され、全て正常に進みました。consoleの設定ということだと思うので、Videoでなくても良いように思うのですが、見かけ上何も動いているように見えなくなってしまったし、その状態で電源ボタンを押すとすぐにシャットダウンしていたので、本当に進まなかったのではないかと思っています。
上記設定を変えた後は特に何もすることなく、インストールが完了しました。
ここまでは起動用のSSDだけをつけて一旦OSをインストールさせていました。まずはOSがちゃんとインストールできるかどうかでNASにできるかどうかが分かるので、そこまではHDDもつけずに進めました。
きちんと起動できPCからWebUIにアクセスできることを確認できたので、3TBのHDD3台を搭載して設定しました。
自分が使っているFractal Design mode605は横置きのHomeTheaterPCと言われていた特殊なPCケースです。起動用のSSDを除くとあと3台分HDDのマウント部があるのですが、3台(SSDも含めて4台)を所定のところに設置するとどう考えても熱がこもってしまうと思ったので、少しHDDの設置場所を工夫する事にしました。このケースは薄型のBD/DVDドライブしか載せられない構造だったのですが、そのドライブを外したところにHDDを1つ置く(本当に置いただけ)形にしました。
これでHDD同士の間隔は開きますし、置いただけのHDDは底面の金属板に接する形で置かれるので放熱的にも優位になって排熱もそこそこうまくいくという魂胆です。
稼働してからXigmaNASのWebUIで見たところ、NAS間でデータ転送中でもHDDの温度はどれも37〜39℃程度で推移していたので、冷却も上手くいっているのだと思います。

HDDのRAIDシステムの構成は上記の通りHDDが3台というのが設置的にも限界であることを考慮して、RAIDZ1(RAID5相当)で組む事にしました。
前の記事でも書きましたが、この状態でもMacからのアクセススピードが100MB/sを超えました。
この位はいくはずと思って始めたOld PCのNAS化でしたが、これまでSSDまで使ってようやく70MB/sといった状態でしたので、非常に嬉しい結果になりました。

作業としてもWindowsをインストールするのよりもよほど簡単でした。上述した起動時のトラブルで半日ほど費やしましたが、そのあとは30分もせずにインストール完了。その後HDDの設置等で多少時間はかかりましたがそれも必要最小限で終了して、それで100MB/sを越えるスピードのNASができたのですから本当に万々歳です。


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【Hackintosh】10GbEネットワークカード追加 [Macintosh / PC]

Hackintoshに10GbE のネットワークカードを追加しました。
妻用PCとして1年半前まで運用していたIntel Corei7-2600 を積んだ自作PCをNAS化したところ思いの外スピードが出ることがわかったので、それならばと言うことでHackintoshと両方に10GbEを積んでみようと思い立ちました。

10GbE化するにあたり、ネットワークカードはどこのものが良いのか調べてみると、Aquantia社のAQC-107というチップを乗せたカードだとiMac 2017辺りに搭載されていたので良いとのこと。
さらに調べると、かつてはpatchを当てるなどしないと動かなかったようですが、Montereyあたりからは、
1. BIOSの VT-dをEnableにする
2. OpenCoreのconfig.plistで、Kernel -> Quirks -> ForceAquantiaEthernet をTrueにする
3. 同じくconfig.plistで Kernel -> Quirks -> DisableIOMapper を Falseにする
の3つを設定すれば動くとの事でした。

よく使われているAQC-107搭載カードで、かつamazonで比較的安価なものをと探した結果、
TP-Link TX401

というカードが手頃でしたので、入手してみました。

入手後早速、上記の通りの設定をしてみたのですが、Hackintool上では認識しているが、OSは認識できていない状態。流石にそう簡単ではありませんでした。
最初に調べた時に、"Due to some outdated firmware shipped on many Aquantia NICs, you may need to update the firmware in Linux/Windows to ensure it's macOS-compatible."
なんてことも書かれていたのですが、今買ったものにそんな古いfirmwareが乗っていることもないのでは?と思ってひとまず置いておいたのでした。
しかしここまで認識しないとなると、万が一購入した個体の不良もないとは言えないので、その確認も含めてWindowsで動かしてみる事にしました。このHackintoshにはParallelsを入れている事もありWindows用の領域はなかったので、改めてUSBメディアにWindows10を入れてみました。
インストールした状態で起動したままの時点ではやはりカードを認識していなかったので焦ってきましたが、会社のサイトから最新のドライバーを取得して当てたところ、無事動くようになりました。
この時点でNASと10GbEで通信するようにはできました。
TP-Link社のサイトにはfirmwareは置いていなかったので、firmwareの更新というものはできていなかったのですが、ないものは仕方ないと思ってこの段階でMacOSを起動してみたところ、無事に認識されて繋がりました。Windows側でドライバーをインストールする前後でMacOS側の設定は何もいじっていないので、ドライバーの更新ソフトの中にfirmwareも入っていたのかもしれないという事にしておく事にしました。
10GbEther

繋がった後は、NASとEthernetクロスケーブルで繋ぎました。家の中のケーブルを貼り替えるのは現実的ではないですし、そもそも他に10GbEを搭載した機材もない。当面はHackintoshとNASの2台しか10GbEを乗せることはないので、最も安価に済ませる方法としてクロスケーブルを選択しました。
繋いで双方のIPaddressの設定をすれば、設定は完了です。ルーターも何もないので手動で固定アドレスを書くだけです。早速NASへのアクセス速度を調べてみると、以下の値が出ていました。
10GbE DiskSpeedTest

実際にHackitoshの内蔵SSDから44GBのデータを転送してみたところ、6分で転送できました。
内蔵SSDの方がWrite374MB/s、Read499MB/sでしたので(NASの方が早い!)ネットワークの実力は出ていると思います。実測だと120MB/s程度の計算ですが、それでも本当に早いのでPC側のストレージは本当に小容量で良いのではないかと思いました。(家中どこでもスピードを出せるわけではあありませんが)
家の中には家族のものを含めて4台PCがあるのですが、今後はなるべく新しいNASにデータを集約させられるとそこだけバックアップ取れば良いし、管理も楽になると感じています。
非常に満足感の高い機能追加になりました。

最後に。
今回Etherカードを追加したためPCIのスロットも全て埋まりました。
HackintoshEtherカード追加
おかげでWi-Fi/Bluetoothのカードがグラフィックボードとギリギリにまでなってしまい、1つのファンの1/4を塞いでいます。ちょっと不安ですが、仕方ないですね。
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【Hackintosh】Intel Graphics UHD 630 設定その2 + SideCar [Macintosh / PC]

以前記事にしていた「【Hackintosh】Intel Graphics UHD 630 設定編」の最新状況への更新です

久しぶりにiPadとSideCar接続しようとしたら、昔もよくあったiPadがBlackScreenになってしまう症状が出ました。
この時は、CPU内蔵のGPU(iGPU)の設定がうまくいっていない事が原因だったはずなので、改めて設定を見直してみる事にしました。
最初は、以前と同じやり方で設定値の見直しをしてみました。
最新のHackintoolで見てみると、以前記事に書いていた時と、微妙に設定値が変わっています。
BusIDとPipeとIndexの組み合わせが違ったいるのです。
そこで、Hackintoolで表示されているものと同じものに書き換えてみましたが、症状は変わりませんでした。

以前設定してから随分と時間が経っているし、OSのバージョンもWhatEverGreenのバージョンも変わっているので、基本に立ち返るべくOpenCore Install Guideを読み直してみました。
すると、CoffeeLakeのCPUの場合は、APPL,ig-platform-id だけ設定すれば良いとのこと!
OpenCore Install Guideに推奨のPlatform IDも書いてあります。
HakintoolのPatch→Info画面で Guide に書いてある値と同じであることも確認できましたし、そこは以前の設定値と同じものだったので、思い切ってその他の設定値を全て削除してみたところ確かにiPad側にきちんと背景や、メニューバーが表示されるようになりました。

ただし、メニューバー等が表示はされているのですが、カーソルが表示されませんし、何かのウィンドウをiPad側に移しても表示されません。
その状態で一度SideCarをオフにして再度オンにすると、移したウィンドウも表示されるのですが、やはり動きませんでした。どうも画面の更新が一切されていないようです。
ただし、Macの方は動かしている気になっているようで、特にエラーになるわけでもありません。
また、しばらくの間そのままにしておくと、急にSideCarがオフになったり、なぜかユニバーサルコントロールのモードになったり。
さらにその後は不明のエラーが出てしまい、その後はSideCarの接続もできなくなりました。
こうなると再起動しないと接続できるようにはなりませんでした。

これの解決はiPad側のアップデートでした。Mac側は最新のMonterey12.6にしてありましたが、iPad側が15.6のままでした。これを15.7にUpdateさせたところ、きちんとカーソルも表示されるようになりましたし、iPad側に移したウィンドウの操作もできました。また上記のような接続が不安定な症状も一切出なくなりました。
双方最新にしておかないといけなかったという事でした。


CPU内蔵のGPUの設定は以前のようなframebufferの細かい設定は全て不要になり、platform-idだけ適切なものを選べばよくなったようです。
Hackintoshの構築では内蔵GPUの設定が一番難しかったように思いますので、これだけ簡単になるともう悩む事はないですね。
*OpenCore Install Guideには、うまくいかない場合の設定方法が書いてあるので、私のMotherBoardがたまたま楽だっただけということもありますが、うまくいかない場合の設定方法も以前に比べればずっと楽ですね。


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M1 Mac mini で Discord + ImagingEdgeWebcam で画が出ない時の対応 [Macintosh / PC]

M1 Mac mini で Discord を使ってオンライン宴会をやることがあり、Sonyのカメラとソニーが提供しているImagingEdgeWebcam、OBSの組み合わせで顔出しできるようにしています
ある時からなぜかカメラの画が出なくなってしまい、調べた結果対策できたのでその記録です。

この症状は割とよくあるもののようで、検索すると結構対策案が示されていました。
以下のようなものです
---
sudo codesign --remove-signature "/Applications/Discord.app/Contents/Frameworks/Discord Helper (Renderer).app"
sudo codesign --sign - "/Applications/Discord.app/Contents/Frameworks/Discord Helper (Renderer).app"
---
Rendererのシグネチャを付け直すという事のようです。
私もこれをやってみましたが、上手くいかず。さらに調べてみると上記でダメだったら以下もやると良いという記述もありました
---
sudo codesign --remove-signature "/Applications/Discord.app/Contents/Frameworks/Discord Helper (Renderer).app"
sudo codesign --remove-signature "/Applications/Discord.app/Contents/Frameworks/Discord Helper (GPU).app"
sudo codesign --remove-signature "/Applications/Discord.app/Contents/Frameworks/Discord Helper (plugin).app"
---
Discord HelperにはRendererの他にGPUとかpluginとかがあるのですが、これらもsignatureを外すということでやってみましたがダメでした。
でもその後に、改めて最初にやった
---
sudo codesign --remove-signature "/Applications/Discord.app/Contents/Frameworks/Discord Helper (Renderer).app"
---
だけをやったらようやく上手くいって画が出るようになりました。全てのDiscord Helper のsignatureを削除したという事です。
この後、OBSのドキュメントを読んでみたらこんな記述がありました。
---
Discord

May need removal of the Renderer signature for some people. See note on apps that don't allow DAL plugins and unsign the following helpers: Discord Helper.app, Discord Helper (GPU).app, Discord Helper (Plugin).app and Discord Helper (Renderer).app.
---
ということで、結果的に正しい対策ができていたようです。

ちなみに、カメラの映像は
Camera2Discord.jpg
Sonyカメラ→ImagingEdgeWebCam→OBS→Discord
という順番で流れていくと思いますが、画が出ない症状の時はOBSが受けているImagingEdgeWebからの画像もImagingEdgeWebcamのロゴのままのように見えていました。
*ちなみにMicrosoft TeamsやMeetだとImagingEdgeWebcamを入れればカメラの映像を取り込んでくれるようになりますが、DiscrdとかFaceTimeだと取り込んでくれません。
ただしDiscordの場合はOBSの配信映像は取り込んでくれるので、このようなパスで実現させています

対策したのはDiscord側なので、OBSまではカメラからの映像が写っていても良いような気がしていたのですが、実際にはOBSの方も映像は出ず。
上記の対策をしたらOBSも当然カメラの映像を映していました。
出力側が何か詰まっていると更新しないのかもしれませんが、Discordを起動していない状態でもOBS側はカメラの映像を映していなかったのでちょっとまだ違和感はあります。

が、これ以上追及しても多分わからないので、ここでよしとしています。

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動画ファイルをGoogleフォトの管理下から外す [Camera]

一眼カメラの写真をAndroidスマホ+Googleフォト経由でiCloudの共有アルバムでシェアする記事を書きましたが、関連したおまけ事項です。

Googleアカウントで無料で使えるクラウドのデータ量は15GBです。
今回の使用法ではGoogleフォトはTemporaryとして使用すれば良いので写真を置くのでも15GBもあれば十分です。
しかしながら、たとえばAndroidスマホで動画を撮ってしまったりするとまずい事になります。
場合によっては動画で15GBを使ってしまって、バックアップが停止してしまい、その後に撮った写真をバックアップできない=iCloudでシェアできないという事になります。
初めて今回のやり方で運用した時に見事にコレをやらかしました。
やりたいことはGoogleフォトへのバックアップにおいて動画は除外して欲しいのですが、Googleフォトにはそういった設定は無いようです。
また、Androidスマホにて、動画ファイルをデフォルトのフォルダではないところに移動させたり、コピーしたりし上でGoogleフォトの写真を削除してみたのですが、コレをやるとコピー元もコピー先もどちらも同時に消えてしまうのです。
以前のようにGoogleフォトの容量が無制限であるならこの方式でも悪くはないのですが、現在は無料だと15GBの制限があるのでまずいです。
また、もし容量が無制限であったとしても動画のUploadには時間がかかるので、その後に撮った写真のバックアップが遅くなってしまいますので、今回の目的においてはやはり動画はUploadしないのが正解でしょう。

ということで上記含めて色々やってみましたが、最終的には以下のような策で解決させました。
要旨としては「動画ファイルを隠しフォルダに移してからGoogleフォト側で該当ファイルを削除させると、元ファイルが残る」というやり方になります
具体的には
0.事前準備として、動画データを保管する「隠しフォルダ」を作成する
 具体的にはファイルを置きたいところに、ピリオドから始まる名前のフォルダを作成します
1.Androidスマホで動画を撮影する⇨動画フォルダにファイルが記録される。Googleフォト上にも
 対象ファイルが現れる(この時バックアップを開始)
2.なるべく早めに、ファイル操作にて今撮影した動画ファイルを事前に準備した「隠しフォルダ」に移動させる。
 この時、なるべく早く移動させるためにも隠しフォルダは元のファイルと同じデバイス(内蔵なら内蔵、SDかーどなら同じSDカード上)に作るのが良いと思います。
 *この場合はファイルそのものではなく、管理情報だけが書き変わるので移動処理が速くなる
3.移動が完了したら、Googleフォトを開いて該当ファイルを削除する

隠しフォルダに移動した瞬間にGoogleフォトのバックアップが止まるのかもしれませんが、削除してしまえば確実にバックアップは止まります。

動画記録アプリで、記録先のフォルダ名も作成・選択できるようならこのようなことをしなくても記録先をいきなり隠しフォルダにしてしまえば良いのかもしれませんが、私が持っていたAndroidスマホではそれは出来ませんでしたので、この方法で動画ファイルのGoogleフォトへのバックアップを回避させています。
スマートなやり方ではありませんが、ぎりぎり目的は達成できているかと思います。


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一眼カメラの写真をiPhoneで共有 [Camera]

家族全員がiPhoneを使うようになったこともあり、写真の撮影と共有をiPhone上で行うことが多くなり、一眼カメラの使用頻度が極端に落ちて来てしまっていました。
せっかくカメラも持っていて、実際一眼カメラで撮影すればやはり綺麗なものは撮れるわけだから、もっと活用したいということで方法を考えてみました。
やりたい事は一眼カメラで撮った写真も「早く、簡単に」iCloudの共有アルバムでシェアするという事になります。
考える上での制約?は
・iPhoneの写真アプリの共有アルバムで写真のシェアができるようにすること
・所有している一眼カメラはSonyのa7cなので、それでできる事
・iPhoneもテザリングができるが、一定時間が経過すると勝手にテザリングがオフになってしまうので、代替手段が必要(Androidやモバイルルーター)

このような制約をもとにいくつか試してみて、現在は以下のような形で実現しています。

【構成】
・一眼カメラ Sony a7c
・Androidスマホ (テザリングによるWiFiアクセスポイント、ftpサーバー、Googleフォト同期元)
・iPhone (Googleフォト同期先、写真アプリ)

やっていることの概略は以下の図の通りです
一眼写真のシェア方法.jpg

①一眼カメラで撮った写真を自動でAndroid上のftpサーバーに転送
②Androidスマホのftpサーバーの写真の保存先をGoogleフォトのバックアップ対象フォルダにすることで、ftp転送されると自動的にGoogleフォトのバックアップ機能でクラウド上と同期される
③iPhone上のGoogleフォトアプリで写真を確認し、共有したい写真を共有アルバムに追加

具体的に行う作業としては、「一眼カメラで写真を撮影」と「iPhoneで写真を選んでシェア」だけになるのでiPhoneで写真を撮ってシェアする場合と手数はほぼ同じになります。

以下に簡単に設定等を記していきます

【設定1 Androidスマホ】
・テザリングによるWiFiアクセスポイント
 これについては、いろいろなところで説明されていると思うので詳細は割愛します。
 注意点としては、テザリングの時間を無制限にしておく事です。
 これで、一眼カメラがいつでもWiFi接続できるようになります。

・ftpサーバー
 Google Playに行けばいくつもアプリが出てくると思いますが、私は評判の良かった
 「Wi FiプロのFTPサーバー WiFi FTP Server」を購入しました。
 設定も特に難しいことはなくできると思います。
 必ず設定しなければならないのは、ユーザーIDとパスワードです。
 ポート番号はデフォルトのままでも良いと思います。
 FTPserver設定1
 設定項目の中に「ルートフォルダ」というものがあるので、
 FTPserver設定2
 ここでは「写真」を選んでおくとよいです。
 ここにしておくと、一眼カメラからUpされた写真が写真フォルダに置かれ、そのまま自動でGooleフォトのクラウドにバックアップされます
 設定としては以上です。あとはftpサーバー機能を開始すればOKです。

・Goolg フォト設定
 今回の要でもあるGoogle フォトの設定ですが、機能されるためだけであれば特に難しいことはありません。設定でバックアップと同期をONにするだけです。

【設定2 一眼カメラ】
カメラ側の設定はカメラ毎に少しづつ違っているようなので、それぞれのカメラの取説を読んで設定していく事になります。私が持っているa7cの場合

・Wi-Fi設定
 FTP転送するためには起動時にWi-Fiアクセスポイントに自動接続する必要がありますので設定が必要です。
 今回はテザリング設定しているAndroidスマホに繋ぐので、Wi-Fi設定画面の「アクセスポイント手動登録」の登録先をスマホにし、スマホ側で設定したパスワードを入力して接続できるようにします。
・FTP転送機能
 次はFTP転送の設定です。同じようにMENUから「FTP転送機能」を選択し、「サーバー設定」で任意の番号のサーバーを選んで設定していきます。この時「転送先設定」の各値はスマホのftpサーバー側で設定された値になります
Screenshot_20220923-173539.png
 ユーザー設定もスマホのftpサーバー側で設定した値を入れます
 またフォルダー設定はデフォルトのまま(特に何もしない)で大丈夫です
 最後に「FTP機能」を「入」にして、接続先のサーバーを上記で設定したサーバーを選択します

 以上で一眼カメラ側の設定も終了です
 スマホ側と一眼カメラともにきちんと設定されていれば
1.電源をONにしてしばらく待てばWi-Fiが繋がり(画面右上のWiFiアイコンがグレーから白表示に変わる)
2.撮影すると「FTP」アイコンが白くなり、右横に「↑」矢印が表示されて転送を開始します。正常に終了すると「↑」アイコンが消えて転送完了が分かります
といった形で一眼カメラで撮った写真がすぐにAndroidスマホ側に転送されます。
また、Googleフォトのバックアップも程なく実施される事になります。

【設定3・操作 iPhone】
・Googleフォトアプリのインストール
 App Storeからインストールします。
 設定としてはアカウントをAndroidスマホのgoogleアカウントと同じものにしておく事くらいです。
 あとはデフォルトのままだとiPhoneに記録されている写真も全てGoogleフォト側に同期しようとしてしまうので、Google側のクラウドの容量を増やしていない方はバックアップをオフにしておく必要があります。(そうしないと、iPhoneに残してある写真も全てGoogleフォト側のバックアップ対象になってしまい、デフォルトの15GBの容量を圧迫します)

 iPhone側の設定はこれだけです。

【操作2 iPhoneで共有アルバムへの追加】
ここまでの設定が全てうまくできていれば、一眼カメラで撮影した画像が程なくGoogleフォトにバックアップされ、iPhone上のGoogleフォトアプリからも見れるようになります。
あとはシェアしたい写真を選択して、共有ボタン→「共有アルバムに追加」で写真をiCloud側の共有アルバムに追加できます。

【まとめ・補足】
一眼カメラを使いたい時にAndroidスマホ1台を追加で持っていくだけで、比較的簡単にiCloudの共有アルバムで写真をシェアすることが出来る様になります。
写真を撮ってから10秒かからずにAndroidスマホにftp転送され、さらに数分でGoogleフォトにバックアップされているように思います。
気をつけないといけない事としては、一眼カメラをOnにしてからWi-FiがAndroidスマホと繋がるまで少し時間がかかるので(といっても10秒弱程度)少しはやめに一眼カメラの電源を入れる事と、撮った後もftp転送されるまでは電源をOffしないことなどがありますが、総じて使いやすい環境を作れたと思っています。

Androidスマホをメインに使っていて写真の共有もGoogleフォトで行われるなら、追加の機材は無しでできる事になってさらに良いですがその場合、メインのスマホがテザリングとftpサーバー稼働で消費電力が上がってしまう可能性があるので要注意です。
私の場合はiPhoneメインなので、Androidスマホの場合はモバイルバッテリーをつけてカバンの中に入れっぱなしにしていて少し気も楽になっています。



 
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【Hackintosh】Mac Pro Mod その7 完成(電源コネクタ) [Macintosh / PC]

先日重い腰を上げて有線EthernetとDisplay Portの端子を整備して残るは電源コネクタと書きました。
よい案が思いつかないから放置と書きましたが、重い腰が上がったせいか「なんとかしたい熱」冷めず、引き続き何か良い案がないか色々考えていました。
内側に何かステーのようなものを用意して、そこと端子をねじ止めするといった案をずっと考えていたのですが、ふと随分前にどこかでみたプラスティックを補修するという商品のことが浮かんできました。
改めて調べてみると「プラリペア」という商品名で、粉末と溶剤を混ぜるとすぐに固形化する商品で、型を取ってそこに流し込むことでプラスティックでできた元の部分を完全に補修できるというものでした。

これを使って電源コネクタ部にあるプラスティックと電源コネクタを一体化してしまうという案を思いつきました。
「これはいける!」と思ったので、早速プラリペアと型取君、電源ソケットなどを購入しました。
プラリペア
型取り君は必要な大きさがわからなかったので大きなものも買いましたが全く不要でした。

初めに、電源コネクタの所にはまっているプラスティックの枠から複製してしまう案を考えて、プラリペアのテストも兼ねてやってみました。
MacPro電源部複製
初めてやりましたが途中からコツも掴めてあっという間に完成です。バリがあちこち出ていますが、この辺は仕方ないのかなというところ。
バリをとって早速MacPro本体に取り付けてみたのですが、色があっていないせいでどうもしっくりきませんでした。
また、複製の場合は背面とコネクタが面一になるようにしかできそうにないのですが、これもどうもいまいち格好が良くありませんでした。
そこで複製を使うのは諦めて、オリジナルのプラスティック枠を使うことにしました。
電源コネクタのネジ固定用部分(最初はここで固定する案をずっと考えていた)を切り取り、枠と合わせます。
電源コネクタ
電源コネクタ仮合わせ
こうすると少し奥まったところで止まることもあって、見かけも良さそうでした。
この場合後ろの端子部のATX電源との干渉が少し気になりはするのですが、見かけも大事ということでこの案でいくことにしました。
枠と電源コネクタが動かないように固定した上で、隙間からプラリペアが流れ出さないように型取君を使ってガードを作ってから、プラリペアを流し込みます。
プラリペア作業
現現コネクタプラリペア固定
最初は4辺全てにプラリペアを流し込もうかと思っていたのですが、固定することが目的で考えると隙間のほとんどない両側面部分にたっぷりプラリペアを流し込んで固定すれば十分と考えそこにだけ厚めにプラリペアを入れて一体化させました。
あとは、既存の電源ケーブルを切断、皮むきしたうえでハンダ付してやれば完成です。
IMG_0149.jpeg
MacPro電源コネクタ
早速組み込んでみました。
MacPro電源部
想定通りコネクタの端子部分がギリギリでした。端子がATX電源に当たっているわけではないのですが、きつく曲げているので端子のハンダ付け部分には力がかかってしまっていると思います。
また流石にプラスティック枠の引っ掛けだけでは力が弱く、外側から電源ケーブルを挿そうとすると簡単に枠が外れてしまいます。やはり内側になんらか固定する仕組みを入れる必要がありそうです。

背面の電源コネクタ部です。
MacProMod電源部アップ
思っていた通りの出来になりました。やはり少し奥まった所にしたのが正解だったと思います。買ってきた電源コネクタのサイズがちょうど良かったので(本当は上下には少し隙間があるのですが)、最初からこうだったか?と思えるくらいには上手く纏まりました。
また、背面全体は結果的にこのようになりました。
MacPro Mod背面Final
改めて、元からあった端子としてはIEEE1394端子、Optical Audio Input、有線Ethernetコネクタ1つが未接続であり、無効ですが、その他は全て稼働しています。

それにしても前回工作したDiplayPortはカッコ悪い。。機能的にはきちんと動いているのでいじることはないと思いますが、やはり万全を期して慎重にやらないとダメですね。

以上で、Mac Pro Modは完成と考えています。前面Headphoneジャックなどやろうと思えばもう少しできることもあると思いますが、自分の利用形態で考えると特に必要ではないので、この辺りまでかなと思います。

途中中断が長くなってしまい時間が掛かりましたが、満足できるMacPro Modになったことが非常に嬉しいです。


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