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【XigmaNAS】Old PCを高速NAS化 [Macintosh / PC]

先日会社の人達と雑談をしていて、自宅NASの話になりました。家には相当昔に買ったQNAP HS-210というNASがあったのですが、あまりにアクセススピードが遅く、その割に夏になると発熱による警告が出るという有様だったので、昨年夏に1TB SSDに載せ替えて使っている話をしました。HDDからSSDに載せ替えたことで、Mac等PCからのアクセススピードが20MB/s程度から70MB/s程度に改善していたので容量が小さいので良ければそんな解もあるよねというような話をしていました。
そのことをきっかけに、そう言えば家に使っていないPCがあるんだけど、あれってNASにできないのかな?と思って調べてみたところ、ごく普通に皆さんが活用していることを知りました。
サイトも方法も沢山見つかりました。
スピードもHDDであっても普通に100MB/sを超えるとのこと。なぜこれまで見つけられなかったのか(過去に何回か調べてみたことはあったはず)分かりませんが、これはやる価値があると思いました。

うちで使っていなかったPCのスペックですが、
CPU : Intel Core i7-2600
MB : GIGABYTE B75M-D3H
Mem : 24GB
SSD : Samsung 860EVO 250GB
HDD : WD 4TB 5400rpm
GPU : MSI GeForce GTX 1060 6G OC
Case : Fractal Design mode605
といった構成です。
最近のQNAPやSynolgyなどのメーカー製NASに搭載されている Intel Celeron N9095とスペックを比べると
Celeron N9095 Single-core 664 , Multi-core 2025
Corei7-2600. Single-core 607 , Multi-core 2062
という事で、coreの数も一緒ですし、数字的には全く遜色ありませんし、メモリも24GB載せているので全く足りないということもないだろうと思いました。
たまに家族のイベントで撮影した動画を編集をしてそれをTVで見たりといったこともしていたので少しだけ盛った仕様にしていたのが今更ながら幸いしたといったところでしょうか。
これに上記QNAP HS-210で高温警告が出て使用をやめていた NAS用の3TBのHDD3つがあったので、これでNASを組む事にしました。

使用するNAS用のOS、システムは XigmaNAS というものにしました。
いくつか選択肢はあるようでしたが、昔々にノートパソコンに乗せて遊んだこともあったFreeBSDがベースということが決め手になりました。

とはいえ、ここで改めて導入手順を詳細に書くほどのことはほとんどありませんでした。
インストール用のパッケージをダウンロード、適当なUSBメディアに焼いて起動&インストール用のメディアを作成して起動させるだけで、あとは勝手にインストールされていきました。
一点だけ迷った、時間がかかったこととしては起動直後にXigmaNASのロゴが出て、いくつか選択肢が表示されます。放っておくと3秒後くらいにインストールに向けてOSの起動が再開されるわけですが、すぐに画面が表示されなくなりました。待てど暮らせど画面は消えて真っ暗。
GPUをつけていることが不味いのかと思って外してMotherBoard上のHDMIに繋げてみたり、あるいはVGAにしてみたりしましたが、一向に変わらず。。
いろいろなサイトを見ても特にそのような記述はないので少し悩みましたが、結論は簡単でした。
XigmaNASの起動時、ロゴが表示されたところで何かキーを押すとユーザーが選択できるようにカウントダウンが止まります。
そこでよく見てみると、サイトに上がっている導入事例は
1. Boot Multi user [Enter]
2. Boot SIngle user
3. Escape to load prompt
4. Reboot
5. Cons : Video

となっていたのですが、" 5. Cons" のところが自分のものは"Terminal"(確か)とかになっていました。ということでここを"Video"に設定したところ、無事インストール中の画面が表示され、全て正常に進みました。consoleの設定ということだと思うので、Videoでなくても良いように思うのですが、見かけ上何も動いているように見えなくなってしまったし、その状態で電源ボタンを押すとすぐにシャットダウンしていたので、本当に進まなかったのではないかと思っています。
上記設定を変えた後は特に何もすることなく、インストールが完了しました。
ここまでは起動用のSSDだけをつけて一旦OSをインストールさせていました。まずはOSがちゃんとインストールできるかどうかでNASにできるかどうかが分かるので、そこまではHDDもつけずに進めました。
きちんと起動できPCからWebUIにアクセスできることを確認できたので、3TBのHDD3台を搭載して設定しました。
自分が使っているFractal Design mode605は横置きのHomeTheaterPCと言われていた特殊なPCケースです。起動用のSSDを除くとあと3台分HDDのマウント部があるのですが、3台(SSDも含めて4台)を所定のところに設置するとどう考えても熱がこもってしまうと思ったので、少しHDDの設置場所を工夫する事にしました。このケースは薄型のBD/DVDドライブしか載せられない構造だったのですが、そのドライブを外したところにHDDを1つ置く(本当に置いただけ)形にしました。
これでHDD同士の間隔は開きますし、置いただけのHDDは底面の金属板に接する形で置かれるので放熱的にも優位になって排熱もそこそこうまくいくという魂胆です。
稼働してからXigmaNASのWebUIで見たところ、NAS間でデータ転送中でもHDDの温度はどれも37〜39℃程度で推移していたので、冷却も上手くいっているのだと思います。

HDDのRAIDシステムの構成は上記の通りHDDが3台というのが設置的にも限界であることを考慮して、RAIDZ1(RAID5相当)で組む事にしました。
前の記事でも書きましたが、この状態でもMacからのアクセススピードが100MB/sを超えました。
この位はいくはずと思って始めたOld PCのNAS化でしたが、これまでSSDまで使ってようやく70MB/sといった状態でしたので、非常に嬉しい結果になりました。

作業としてもWindowsをインストールするのよりもよほど簡単でした。上述した起動時のトラブルで半日ほど費やしましたが、そのあとは30分もせずにインストール完了。その後HDDの設置等で多少時間はかかりましたがそれも必要最小限で終了して、それで100MB/sを越えるスピードのNASができたのですから本当に万々歳です。


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