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【ChromeOS】Macbook Pro mid2014 に ChromeOS (flexでない)をインストール [Mac]

Macbook Pro mid2014(CPU Core i5-4278U, Mem 8GB)にChromeOS (flexでないやつ)をインストールしたので、その備忘録

子供が学校でChromebookを使っているのだが、毎日持ち運ぶので荷物が重くなってしまっていること、作りがあまり良くないのかキーボードがいくつか効かなくなってしまっていることなどから、家で使わなくなりつつあるMacbook Pro mid 2014 に ChromeOSをインストールして家ではこちらを使わせることができないかと考えた。

まず初めにやったのは、Googleが公式にリリースしているChromeOS flexをインストールすること。
Macbook Pro mid 2014は正式な対象機種には含まれていなかったのだが、ガイド通りに作業すれば何も問題なくインストールは成功した。
しかしながら、これもあちこちで書かれていることだがChromeOS flexをMacbookにインストールした場合、スペースキーの左右にある「英数キー」と「かなキー」が使えない。
対処方法がないか色々調べたのだが、flexを使っている限りは難しい模様。
一方で、ChromeOSそのものをインストールすれば使えるように設定を変えることが出来るとの記事を見つけた。
ということで、ChromeOSインストールに挑戦してみることにした。

具体的には、 sebancさんという海外の方が取り組んでいるbrunchというframeworkを活用することでMacbook等にChromeOSを入れることができる。Githubにインストールガイドも載っているのでインストールまでの詳細は省略するが概略としては

・brunchオリジナルのファイル群のダウンロード
・元となるChromeOSのファームウェアをダウンロード
・Linux上(Windows上でUbuntuを起動して)で新しいImageファイルをビルド
・できたImageファイルをUSBに焼いて、対象機種でUSB起動して動作確認。
・USB起動で問題なければ内蔵SSD等にインストール

という作業で実現できる

私もまずはガイド通りにそれぞれのファイルをダウンロードし、Imageファイルを作成、USBに書き込んでから起動させてみたのだがChromeOSの起動ロゴが出たところでフリーズしてしまった。

実はこのbrunchは公式にはIntel Coreの第6世代以降のCPUに対応していることになっているので、私のMacbook(Haswell世代)は非対応となる。
しかしながら多くの記事でこれより前のMac等にインストールできている記載があったので何か差分があるのだろうと思い色々検索したところ、ある海外のサイトに「ある機種で、r116(バージョン)ではうまく動いていたがr117にした途端起動しなくなった」という質問に対し
・導入したい機種によっては元になるChromeOSのファームウェアデータを変える必要がある
・自分の場合はMacbook Air 2013だったが、これと同じGPUを使用している機種のChromeOSファームウェアを使ったらうまく行った
というやりとりがあった。
Macbook Air 2013というのは私のMacbook Pro mid 2014 にかなり近いのでCPU/GPUを調べてみたところ

Macbook Air 2013 CPU:Core i5-4260u GPU:HD 5000
Macbook Pro2014. CPU:Core i5-4278u. GPU:Iris 5100

同じHaswell世代であり、GPUは動作クロックの違いだけでブランド名を変えているらしく、実質的には同じものらしくこれなら使えると判断。
実際にMacbook Air 2013の方が使っているのは Bluebird/Octopus というコードネームで、Samsungの Chromebook 4 という機種用のものだったので、同じものを使うこととした。
※上記記事には「Macbook Air 2013とSamsung Chromebook 4とは同じGPUなのでこれを選んだ」と書かれていたが、Samsung Chromebook 4のサイトでSpecを見ると違うものになっていたため少し悩んだが一先ず記事を信用して試してみた。

最初は最新のr121を使用したのだが(r116もr117もだいぶん前のものなので、最新のものなら良い方向に進化しているだろうことを期待)、これだとやはりChromeOSのロゴが表示されるところでフリーズしてしまった。

ということで改めて記事にあったr117のbrunchとChromeOSをダウンロードしてimageファイルを作り直したところ、今度はきちんと起動できた。
ただし、WiFiが使えない、操作にたまにもたつくことがあることなどからガイドラインに従って、いくつか設定を変更(edit-brunch-config)して動作確認した。
ここまでは特に問題なかったが、この作業のきっかけとなった「英数キー」「かなキー」については該当ファイルを書き換えても、再起動すると元に戻ってしまう症状が出てしまった。
これは内蔵SSDへのインストール後に試すこととして、作業を継続した。
(SSDにインストール後試したところ正しく動作した)
なお内蔵SSDへのインストール作業についてもガイド通りに行えば特に困ることもなく作業できる。

以下に具体的な作業(ガイドラインとの差異点)をまとめておく
1.Macbook Pro mid 2014 CPU:Core i5-4278u (Haswell世代) GPU Iris 5100(HD 5000も)には Samsung Chromebook 4 (Bluebird/Octopus)のイメージを使うと良い
2.現状(最新r121)ではr117は動作。r121はフリーズするので注意
3.起動後、edit-brunch-config では以下を設定
 ※ Optionキー + Controlキー + F2キー でシェルを起動し、
User:root でログイン(パスワード不要)して
 「edit-brunch-config」を起動
・broadcom_wl を有効
・alt_touchpad_config を有効
・enforce_hyperthreding=1 を有効
4.「英数キー」「かなキー」を有効化
 内蔵SSDで起動後シェルを起動し、rootでログイン後
 /usr/share/X11/xkb/keycodes/evdev ファイル内の

 <HNGL> = 130;
 <HJCV> = 131;

 をそれぞれ
 <HENK> = 130; // Henkan
 <MUHE> = 131; // Muhenkan
 
 に変更(オリジナルはハングル用の設定)
 ※エディタはviしかないと思うので、使い方が慣れていない人はちょっと
大変かも?

以上で、Macbook Pro mid 2014への ChromeOSのインストールは完了。この2014とか2015あたりのMacbookこそ、作りは良いが古くなっていてMacOSでは使いづらくなってきている機種なので、海外サイト含めてもう少し記載があっても良いと思うのだが、思いの外少なくて少し苦労した。
現時点での不満点はSleepからの復帰が20秒かかる事。我々世代だと使わなくなったらシャットダウンするのが当たり前だが、子供の世代だとボタンを押したらすぐ起動が当たり前になっていることもあり、ここは使い勝手が悪いところ。ここが改善できれば本当に使えるのにということで少し残念。
それ以外はうまく動作しており、当初目的通り子供に使わせている。
Chromebookより画面も大きく、きびきび動いているのでその点では喜んでもらえた。通学時の荷物も減らせそうだし、やはり色々造りが貧弱なChromebookの持ち運びの回数を減らせるのも親としては少し安心できる所も利点になるかと思う。

【蛇足】
「英数キー」「かなキー」の修正は上記の通りファイルを書き換えるだけで対応できるので、flexでも対象ファイルを書き換えることができれば、それだけで対応できてしまうはず。
Imageデータ書き込み後のUSBをUbuntuでマウントして中身を見てみたところ該当ファイルは見つけられたがドライブをread-onlyでしかマウントできなかったので変更するのは難しそう
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MacBook Pro mid2014 w/NVMe SSD への Windows10 インストール [Mac]

久しぶりにMacBook Pro 13inch mid 2014をいじりました。
子供が家庭学習用にNote PCを使いたいということで MacBook Proを使わせていました。
ブラウザが動けば良いのでMacOSで使わせていましたが保存するファイルが思いの外多く容量が一杯になってしまいました。
元々は128GBしかなく、これを半分にしてWindows10もいれていたこともありあっという間に容量不足となったわけです。
とりあえずWindows10を削除して容量を稼ぎましたがたまにWindowsを使いたいことがあり、Hackintoshに使っていた Samsung 960 EVO 500GBを改めてMacBookに入れることにしましたが、これが結構難儀しました。

以前は入れていたはずなのですが、改めてインストールしようとすると途中でブルースクリーンのような画面になって「予期しないエラーが発生した」というような表示が出て再起動してしまいました。
googleで調べてみるとNVMeのSSDに換装したMacBook等でWindows10を入れるときの既知の問題だそうで、

- leave the MagSafe charger plugged in during the whole installation process (don't run on battery)
- When you see the error pop-up, "The Computer restarted unexpectedly....", please do the following :
1. Press Shift + F10 keys.​
2. Launch "regedit".​
3. Find this directory, "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\Status\ChildCompletion"​
4. Once you can see "setup.exe" in the right section, double-click it and modify the value to 3.​
5. Close the regedit.​
6. Reboot​

とありました。(日本語で書いてくださっているサイトもいくつかありました)
そこでこの通りにやってみたのですが、そのタイミングでShift+F10をいくら押しても何も効きません。さらに調べてみると、文言は大体同じなのですが、画面が大きく違っていました。
私の場合は最初に書いた通りブルースクリーンのような画面に表示されるのですが、皆さんが書かれている場合は、あくまで「ポップアップ画面」に出ているようです。
ポップアップ画面に出ている時はまだOSが正しく動いているので、Shift+F10でコマンドプロンプトを起動することも、そこからregeditを起動することも可能なようですが、私のようにブルースクリーンのような画面になってしまった時はもはやOSが動かなくなっているので何も出来ないという訳です。

しかし、かつてはSamsung 960 EvoにWindows10を入れて使っていたこともあり、どうもおかしいです。
ということでもう少し調べてみると、最新のWindows10ではダメで以前のバージョンならインストール出来たという記事がありました。
そこで古いバージョンをダウンロードしてインストールしてみたところ、インストール中のエラー発生時は従来同様にブルースクリーン状態でしたが、そこから再起動してインストール続行させてみたところ、ポップアップ型のエラー表示となり、皆さんが記載の通りの操作が可能となってインストール出来ました。

結果無事インストールが完了しましたが、そこにたどり着くまでの主な注意点を上げておきます。

- Build 1803より後のバージョンではインストール出来なかった。
- Build 1607でインストール出来た
- Build 1607などの古いバージョンは2020.8時点のMicrosoftのダウンロードページからはダウンロード出来なかった。(MacなどからアクセスすればISOイメージのダウンロードサイトに繋がってダウンロードできるという記事がいくつかあったが、2020.8時点ではダウンロード候補に旧版が表示されなくなっていた)
- 旧版のダウンロードにはRufusというアプリケーション(Windows用アプリ)を使ったが、RufusでBootメディアを作成してもMacではインストールメディアとして認識しなかった。(MacにISOファイルを移してからBootCampアシスタントでメディアを作成した)
- 上記の通りBootCampアシスタントでメディアを作成したが、BootCampのツール群をダウンロード出来なかった。(Build1607が古すぎたため?)
- BootCampのツール群はベットダウンロードしてあったツールをコピーして実現した。

---
以下追記
上記の通りBuild 1607で無事にWindows10がインストール出来ました。
その後各種Updateを適用指定行ったところ、Build1903へのアップデートで失敗しました。
またもやブルースクリーン型の表示で「予期せぬエラー」で再起動です。
アップデート失敗となってBuild 1607に巻き戻ってしまいました。

これについては、Apple Software Update でBootcampをアップデートしたところ、
無事Build 1903にあげることができました。

また、BootCamp コントロールパネル が起動できなかった(「起動ディスク設定にアクセス中にエラーが起きました。起動ディスクを変更する権限がない可能性があります。管理者権限があることを確認してから、もう一度やり直してください。」と表示される)のですが、これもApple Software Update を実行してBootCampが更新されたところ、無事に起動できるようになりました。
※上記BootCampコントロールパネルが起動できない問題は、暫定的にcmdファイルを作って管理者権限で起動すれば逃れることができます。メモ帳に
runas /trustlevel:0x20000 "C:\Windows\System32\AppleControlPanel.exe"
と書いて、***.cmd というファイル名(***はなんでも良い)で保存すればOK


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