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【XigmaNAS】10Gb Ethernet搭載 [Macintosh / PC]

前の記事で書いた通り、XigmaNASの実現で100MB/s超で転送できるNASが出来ました。非常に嬉しい反面、ここまで簡単に行くと皆さんが導入している10GbEthernet環境も俄然興味が湧いてきます。
10GbE環境にすれば3桁は余裕ということで期待できます。

XigmaNASの方も導入事例はたくさんあるようですし、MBに差すだけで認識して使えるようになるPCIボードもいろいろあるようでした。
いろいろなサイトを参考にさせてもらった結果、Mellanox Connectx-3 MCX311A 10GbE SFP+ という商品を中古で購入しました。
これを選んだのは、もちろんXigmaNASでの使用実績がいくつかあったことのほかに、流通量が多く比較的安価な中古品が多いこと、そして発熱が少ないという情報をいくつか読んだためです。
いろいろ調べてみると10GbEに関する機器はまだまだ発熱が多いものばかりのようでした。今回はNASで使う予定ですので、いつも以上に発熱は気にした方が良いのではないかと思いました。

という事で購入したのですが、実は一点ミスがありました。いろいろなカードを選ぶ中で何故か途中で「SFP+」というキーワードを頭から外してしまっていました。
しかし購入手続きをしてから、「そういえばSFP+ってなんだったっけ!?」となって調べてみて大きなミスに気づきました。。全くお恥ずかしい話です。
Macの方は当然普通のRJ-45コネクタですし、将来的に家の中に2.5GbE LANを這わせるとすれば(家中のEthernetケーブルを10Gb対応のCAT6aにするのは無理。。)それも全てRJ-45になります。このNASだけ光ケーブルというわけにもいきませんので、RJ-45用のアダプタを購入するしか解はありませんでした。
という事で、追加でamazonで「10Gtek 10GBase-T SFP+モジュール, 10G T, 10Gカッパー, RJ-45 SFP+ CAT.6a, 最大30メートル, Mellanox互換」を購入しました。

という形で少しドタバタしましたが、まずはMellanox Connectx-3 MCX311Aが届いたので早速NASにインストールしてみました。
PCケースを開けて、PCIコネクタに差して、改めて起動する。それだけで認識してくれました。
RJ-45モジュールが届いたのち、これをConnectx-3 MCX311Aに装着し、接続確認として家のEhternet HUBに接続した上で、NASのEthernet Interfaceの設定をしたらあっさり繋がってくれました。
後は以前の記事の通りです。
繋がった後は非常に快適な環境が出来ました。
なお、その後転送スピードの最適化を少ししてみました。
調べてみると、pingコマンドを使ってMTUのサイズを変えて試してみる事で最適な値を見つけるとのこと。
調べてみた結果MTU 9000だとうまくつながらないようでしたが、8000だとスピード的にも上がるようだったので、NAS, HackintoshともにMTU 8000で設定し直しました。
その設定で試してみた結果
スクリーンショット 2023-03-18 21.47.52.png
という形でRead側は1000MB/sを越えるようになりました。

実際にはMTU1500で500MB/s程度でている時でももう十分だったのですが、1000の大台を越えると気持ち的にはさらに上がってきますね。
こうなると家の中を早く2.5GbE化したくなってきます。2.5GbE化して恩恵を得られる機材がないので当分やることはないと思いますが。。
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【XigmaNAS】Old PCを高速NAS化 [Macintosh / PC]

先日会社の人達と雑談をしていて、自宅NASの話になりました。家には相当昔に買ったQNAP HS-210というNASがあったのですが、あまりにアクセススピードが遅く、その割に夏になると発熱による警告が出るという有様だったので、昨年夏に1TB SSDに載せ替えて使っている話をしました。HDDからSSDに載せ替えたことで、Mac等PCからのアクセススピードが20MB/s程度から70MB/s程度に改善していたので容量が小さいので良ければそんな解もあるよねというような話をしていました。
そのことをきっかけに、そう言えば家に使っていないPCがあるんだけど、あれってNASにできないのかな?と思って調べてみたところ、ごく普通に皆さんが活用していることを知りました。
サイトも方法も沢山見つかりました。
スピードもHDDであっても普通に100MB/sを超えるとのこと。なぜこれまで見つけられなかったのか(過去に何回か調べてみたことはあったはず)分かりませんが、これはやる価値があると思いました。

うちで使っていなかったPCのスペックですが、
CPU : Intel Core i7-2600
MB : GIGABYTE B75M-D3H
Mem : 24GB
SSD : Samsung 860EVO 250GB
HDD : WD 4TB 5400rpm
GPU : MSI GeForce GTX 1060 6G OC
Case : Fractal Design mode605
といった構成です。
最近のQNAPやSynolgyなどのメーカー製NASに搭載されている Intel Celeron N9095とスペックを比べると
Celeron N9095 Single-core 664 , Multi-core 2025
Corei7-2600. Single-core 607 , Multi-core 2062
という事で、coreの数も一緒ですし、数字的には全く遜色ありませんし、メモリも24GB載せているので全く足りないということもないだろうと思いました。
たまに家族のイベントで撮影した動画を編集をしてそれをTVで見たりといったこともしていたので少しだけ盛った仕様にしていたのが今更ながら幸いしたといったところでしょうか。
これに上記QNAP HS-210で高温警告が出て使用をやめていた NAS用の3TBのHDD3つがあったので、これでNASを組む事にしました。

使用するNAS用のOS、システムは XigmaNAS というものにしました。
いくつか選択肢はあるようでしたが、昔々にノートパソコンに乗せて遊んだこともあったFreeBSDがベースということが決め手になりました。

とはいえ、ここで改めて導入手順を詳細に書くほどのことはほとんどありませんでした。
インストール用のパッケージをダウンロード、適当なUSBメディアに焼いて起動&インストール用のメディアを作成して起動させるだけで、あとは勝手にインストールされていきました。
一点だけ迷った、時間がかかったこととしては起動直後にXigmaNASのロゴが出て、いくつか選択肢が表示されます。放っておくと3秒後くらいにインストールに向けてOSの起動が再開されるわけですが、すぐに画面が表示されなくなりました。待てど暮らせど画面は消えて真っ暗。
GPUをつけていることが不味いのかと思って外してMotherBoard上のHDMIに繋げてみたり、あるいはVGAにしてみたりしましたが、一向に変わらず。。
いろいろなサイトを見ても特にそのような記述はないので少し悩みましたが、結論は簡単でした。
XigmaNASの起動時、ロゴが表示されたところで何かキーを押すとユーザーが選択できるようにカウントダウンが止まります。
そこでよく見てみると、サイトに上がっている導入事例は
1. Boot Multi user [Enter]
2. Boot SIngle user
3. Escape to load prompt
4. Reboot
5. Cons : Video

となっていたのですが、" 5. Cons" のところが自分のものは"Terminal"(確か)とかになっていました。ということでここを"Video"に設定したところ、無事インストール中の画面が表示され、全て正常に進みました。consoleの設定ということだと思うので、Videoでなくても良いように思うのですが、見かけ上何も動いているように見えなくなってしまったし、その状態で電源ボタンを押すとすぐにシャットダウンしていたので、本当に進まなかったのではないかと思っています。
上記設定を変えた後は特に何もすることなく、インストールが完了しました。
ここまでは起動用のSSDだけをつけて一旦OSをインストールさせていました。まずはOSがちゃんとインストールできるかどうかでNASにできるかどうかが分かるので、そこまではHDDもつけずに進めました。
きちんと起動できPCからWebUIにアクセスできることを確認できたので、3TBのHDD3台を搭載して設定しました。
自分が使っているFractal Design mode605は横置きのHomeTheaterPCと言われていた特殊なPCケースです。起動用のSSDを除くとあと3台分HDDのマウント部があるのですが、3台(SSDも含めて4台)を所定のところに設置するとどう考えても熱がこもってしまうと思ったので、少しHDDの設置場所を工夫する事にしました。このケースは薄型のBD/DVDドライブしか載せられない構造だったのですが、そのドライブを外したところにHDDを1つ置く(本当に置いただけ)形にしました。
これでHDD同士の間隔は開きますし、置いただけのHDDは底面の金属板に接する形で置かれるので放熱的にも優位になって排熱もそこそこうまくいくという魂胆です。
稼働してからXigmaNASのWebUIで見たところ、NAS間でデータ転送中でもHDDの温度はどれも37〜39℃程度で推移していたので、冷却も上手くいっているのだと思います。

HDDのRAIDシステムの構成は上記の通りHDDが3台というのが設置的にも限界であることを考慮して、RAIDZ1(RAID5相当)で組む事にしました。
前の記事でも書きましたが、この状態でもMacからのアクセススピードが100MB/sを超えました。
この位はいくはずと思って始めたOld PCのNAS化でしたが、これまでSSDまで使ってようやく70MB/sといった状態でしたので、非常に嬉しい結果になりました。

作業としてもWindowsをインストールするのよりもよほど簡単でした。上述した起動時のトラブルで半日ほど費やしましたが、そのあとは30分もせずにインストール完了。その後HDDの設置等で多少時間はかかりましたがそれも必要最小限で終了して、それで100MB/sを越えるスピードのNASができたのですから本当に万々歳です。


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