SSブログ

【Hackintosh】 Mac Pro Mod その1 [Macintosh / PC]

システム構築の話はだいたい終わったので、Mac Pro modの話を書いていきたいと思います。


Mac Pro Modを作るにあたり、まずはどういった形で作るのが良いのか、これまた色々なサイトを調べていました。
多くの場合は背面のI/Fを切り取り、メインボード(Backplate)固定用のスペーサーをとって新しくATXボード用のスペーサーを接着して。。。という形で実現されているようでした。
英国にはバックプレートを販売している会社もあるようです。
でもどうしても改造した感があって個人的にはどうもあまり惹かれないものが多かったです。
中には非常に綺麗に組まれているものもあってこれはいいなというのもあったのですが、今度は工作精度が高すぎて素人の自分には難しそうでした。

そんな中でMac Proの筐体の大きさを生かして、内側に全てを入れてしまうという作例が目にとまりました。
これなら前後共見た目はオリジナルそのものですので非常に綺麗ですし、目につきやすい所の工作も減るので工作の素人にも優しいのではないか。
幸い自分はマザーボードのスペックとしてもMicroATXで十分だったので、これなら十分Mac Proの内側に全てを入れることができそうです。
また背面のI/Fはオリジナルの穴をうまく利用すれば、USB、Ethernet、オーディオ、光デジタル音声は使えるはずですし、PCIスロットは延長するようなI/Fを作れれば良さそうです。
ということで、この作戦で行くことにしました。

作戦は決まりましたが、それぞれの機材の配置と固定はどうするか?を考える必要があります。
まずはマザーボードですが、よくあるスペーサーを新規に固定するというのもありますが、どうも位置どりなどが面倒な気がします。ボンドで固定するのも少し時間がかかるというのも気になりました。
そこでHackintoshを組んでいる現MicroATXのケースを流用することを思いつきました。
今回のMac Pro Modが完成したらもうMicroATXのケースは不要になるわけですし、今使っているケースも10年以上も昔にかったもので十分元は取っています。壊してしまったり捨てることになっても損ということもありません。
そこでこのケースを分解してみると、ちょうどマザーボードを載せる部分と背面のI/F,PCIのボードを取り付ける部分だけで分解できました。
ということでこの部分をそのまま持ってきて使うことにしました。
内側に全てを入れるとした場合、PCIのボードの固定が少し気になっていたのですが、分解したベース部分にはPCIのボードを固定する部分もネジでつけられていてそのままもって来ることができました。
これでPCIボードの固定も不安がなくなりました。

マザーボードを載せる部分はステンレスの板になっているのでMac Proの元からついているスペーサーに位置を合わせて穴を開けてねじ止めするという作戦です。
こうするとこのステンレスの板とMac Proの背面の間にも少しスペースができるので、ここに各種ケーブルを通すなどすればさらに綺麗にできそうです。
Mac Proは横幅も十分あるのでマザーボードの高さ方向が多少増えても全く問題ありません。
これでマザーボードの固定方法は決まりました。

あと大事なのは電源です。
ATX電源はだいたいどこのメーカーのものの同じ構成になっていますが、Mac Proの元々の電源BOXの位置にATX電源を置きたいです。私が買ったATX電源はCorsair RM650xでしたが、

CorsairRM650x_1.jpg

この電源の縦、横、高さのサイズとAC電源、各電源ケーブルの位置を考えると、下の図のような配置しか選べません

Mac.jpg

HDDのフォルダ2箇所(3番と4番)のところには大きな穴を開けてエアフローを確保してやることと、電源とDVDドライブの間にあったファンも取り外して電源系のコネクタにアクセスできるようにしないといけないことになりました。

ではいよいよMac Pro mod作業開始ということで、まずは分解となります。CPUボード、Backplate、電源ブロックなどの取り外しはこれまでのMacPro自体の改造や修理などでやってきたことの延長上ですから大したことはありませんでした。
ここからがなかなか面倒でした。
特に困ったのがDVD・電源を載せている板部分の取り外しでした。

ここはHDD4台のマウント部にもなっていて、どういう構造になっているのか目に見えるネジを全て外しても取り外せる感じがしません。
ここでまたもやGoogleでいろいろ調べていってようやくわかりました。HDDのマウンターをロックする部材をはずしてやると、ロック機構全体が取れるのです。これであとはネジを全て外せばOKでした。

MacPro_HHDロック機構.jpg

写真の黒い板バネを外すと、ロック部材が外れます。4つのマウンター全てを外してやって、HDDマウンターとサイドのカバーをロックする機構のところを分解してやると見事に板2枚を取ることができました。

DSC_0013_1.jpg

DSC_0016_1.jpg


さてここまで分解できたので、いよいよ後戻りできない工程に入ります。
まずは電源のコネクタ類へのアクセスのため、元々は電源用のファンがついていた部分の一部を取り除きます。

DSC_0017_1.jpg

この網目部分を切り取りました。これは家庭用のリューターと切断砥石とで地道に削っていく感じでとりました。かなり大きい音がしましたが。

DSC_0019_1.jpg

つづいて、ATX電源のファンにエアーを当てるための穴です。
これはATX電源側のファンのサイズを測ってステンレスの板にマーキングしてから切り取りました。

DSC_0020_1.jpg

円が二つあるのは位置決めに悩んだ証です。
結果このようになりました。

DSC_0021_1.jpg
DSC_0023_1.jpg

切り取った形が歪なのは固定用のネジ穴を活用したくて多少ファンに被っていてもOKとしたためです。
これでATX電源を置けるようになりましたので、この部分を元どおりに組み直しました。

さて、改めてマザーボードです。上記の通り古いMicroATXケースのベース部分(マザーボードを固定する部分)の流用です。
まずはA4用紙に元のBackplateの固定用のスペーサーの位置を記録した上で、MicroATXケースのベース部分を適当に置いて収まりの良さそうなところを探しました。
位置が決まったら先ほどのA4の紙を上から当てて、ネジ位置をおおよそ合わせてベース部分のどこに穴を開けるのかを決めました。

DSC_0028_1.jpg

位置を決めて穴を開けて固定したのが下の状態です。

DSC_0033_1.jpg

上の写真では2箇所でねじ止めしていますが、最終的に3箇所ねじ止めしました。(したはず。。)



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。