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【Hackintosh】USB ポート設定編 [Macintosh / PC]

続いてHackintosh における USBポートの設定についてです。

前の記事にも書きましたが結局私はMacOSのリミットを正しく外すことができていません。
この記事を書くにあたって改めてCloverの設定を変えてみました。15個のUSBの制御ポートを必要ともしていないため、以前設定していたリミット解除のパッチを全て外してみましたが、予想通り問題なく使えています。
よってここでは、15のリミットがある前提でのUSBの制御ポート設定について記載しておこうと思います。

MacではUSBの制御ポートが15個しか使えない訳ですが、この数え方に注意が必要です。
物理的に同じポートでもUSB1.0/2.0 と USB3.0とは別の制御ポートとカウントされます。
例えば私が使っているマザーボード GIGABYTE H370M D3H では以下の図のように

スクリーンショット 2019-05-12 20.22.39.png

背面にUSBポートが8つあります。また内部にUSB2.0が4つ、USB3.0が2つあり合計14個の物理的なポートがある事になります。
このうちUSB3.0のポートは8個あるので、全てをフルに使おうとすると14(USB1.0/2.0)+8(USB3.0)=22個の制御ポートが必要という事になります。
Macの仕様上15個しか使えないのでそのままにすると7個のUSBは使えないという事になります。
この時使えなくなるのはUSB3.0の7つになります。つまりほとんどのUSB3.0ポートが使えなくなるという事になります。(USB1.0/2.0としては使用可能)
例えば内部のUSB2.0、USB3.0の6つを全て使わないとすれば8つの制御ポートが不要になるので数としては22-8=14となり15個の制限に入るわけですが、それには設定が必要となります。

その設定はCloverのBoot画面で無効とするUSBの制御ポート番号を指定する形で実現します。

config.plist Boot

Argumentsのところに uia_excludeという項目がありますが、ここが無効にするUSBを設定するところになります。
HS**というのがUSB1.0/2.0の制御ポート番号、SS**というのがUSB3.0の制御ポート番号です。
これを見ると先ほど、何もしないと22個のポートのうちUSB3.0が7つ使えなくなるというのがイメージできるかもしれません。
MacOSはHS系(USB1.0/2.0)の方を先に識別していくようです。例えばこのマザーボードでは14個の物理ポートがあるのでUSB1.0/2.0の制御ポートであるHS**はHS01からHS14まであります。このHS01からHS14までを先に認識してしまうので、SS01までで15個となってしまい、SS02からSS14の制御ポートが認識できなくなるという事になり、USB3.0のポートのうちの7つが使えなくなるという結果となるわけです。
そこで、不要となるHSとSSを無効化する事で必要な制御ポートを15番目までに入れるという設定が必要となる訳です。
これにはまずはどの物理ポートがどの制御ポート番号なのかを調べないといけません。このために「IORegistryExplorer」というフリーソフトを使います。
これも海外のHackintosh系のサイトでは有名なソフトのようです。Graphics Driverの時も色々使いました。(最終的にはHackintoolさえあればよかったのですが)

IORegistryExplorerを起動してUSBのところを探します。HS**とかSS**とかの表示があるところです。見つけたらなんでも良いので手元のUSBのデバイスをそれぞれのポートにさしたり外したりします。すると表示が変化するのでどのポートが何番かがわかるというわけです。

IORegistryExplorer_USB
上記はUSBマウスのレシーバを隣のポートに差し替えた時の図です。
HS09が削除されてHS10にさしたことがわかります(さした直後はHS10のところが緑色で表示されます)
これで最初にさしていたポート番号が9で次に挿したポートが10番ということがわかります。
この端子がUSB3.0の場合はUSB2.0がHS09の時はUSB3.0はSS09となります。(ちなみにこのマザーボードでは9と10はUSB1.0/2.0のポートなのでSS09とSS10はありません)
もし挿したUSBが3.0対応のもので、ポートも3.0であり、かつそのポートがすでに15のリミットの中に入っていた時は、SS番号の方にそのUSBの情報が表示されます。(この方法はUSB3.0ポートが有効かどうかの確認にも使えます)

私が使っているGIGABYTE H370M D3Hのポート番号は以下の通りでした
USB_PortNumber.png

赤丸の数字がポート番号です。また内蔵USB(フロントパネル用)のうちUSB3.0用が 03、04、USB2.0が11、12、13、14でした。
この中から不要となるポート番号の物をCloverのBoot>Argumentsのところに設定していけば良いという事になります。
このあと書く予定ですが、私の場合はMac Pro modをしました。結果元からあるフロント2つとバック3つの計5個がUSB1.0/2.0で、あとは内蔵用のUSB3.0のポート2つを背面のPCIスロットにつけたのと、Bluetooth(USB1.0/2.0)で1つ使う事になったので以上で合計10個のポートを有効にすれば良い事になりました。

なんらかの事情があってMacOSはUSBの制御ポート数を15に制限しているのでしょうからむやみに制限を外すのではなく、こういった対処方法も非常に有効なのではないかなと思います。







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